「尹さんのグループインタビューセッション」のご案内(募集終了)


☆満員御礼のため締め切りました☆

 

 尹雄大さんという名前を初めて聞いたのは、かつて久野恵理さん(以下、恵理さん)と雑談スカイプをしている時、急に恵理さんが「かんしいけん」と言い出した時でした。

 それは「韓氏意拳」という武術らしく、その動きを動画で見ることが出来て、恵理さんは、その動きがきれいで何時間でも見ていられると言ってました。

 私は紹介された動画を見て、ふーんとあくび。でも、何か面白いものをみつけたんだな、次の企画につながるヒントになることなんだろな、とワクワク。その頃に尹雄大さんのTwitterもおもしろいよという話を聞いて、それもまたふーんと聞いてました。

 その後、恵理さんから「私が知らない人が集まる所に行けるわけないじゃない!行ってみたら感想教えてよ」という、断われそうにない、でもちょっと面白そうな圧を感じて韓氏意拳の体験に参加してみました。よく分からなかったのですが、先生が雑談の中で試してた猫の動きが、猫そっくりですごかったよ、と恵理さんに感想を言った覚えがあります。

 その後小さい頃から大好きだった「モモ」を題材にしたワークショップを発見して、始めて尹雄大さんのワークショップに参加しました。

 その後、恵理さんのガンが発覚。たまたま当時住んでいたとこから電車で一時間くらいの病院に入院したと聞いたから、ちょくちょくお見舞いに行きました。2015年の春です。

 その頃ちょうど尹さんの「ココロののあそび」というタイトルのワークショップに出会って、“矢が花にかわる”という名のワークショップ企画の案内文を、ああでもないこうでもないと恵理さんと話していた延長で、「モモ」のワークショップの感想やら、ココロののあそびの案内文を書く人ってどんな人なんだろう、とか、参加した感想を、手術してからちょっとしゃべれるようになった恵理さんと病室で話したのを覚えてます。

 次の感想も聞かせてね、と恵理さんは興味深そうに聞いてました。

 尹さんのインタビューセッションに出会ったのは、恵理さんが旅立った直後くらいです。

 当時、私は大混乱で、日常生活は淡々と送っていたはずだけど、誰との会話のすべても嘘くさく思えて、今までしてきたことや、人との関係を、何でもかんでも壊しにかかってました。当時はそうしてる自分に気づいてなかったけど、誰に対しても食ってかかるような話し方をしていたと思います。

 尹さんのインタビューセッションを受けたときも、そんな感じで始まったはずだったけど、インタビューセッションが終わった時に思ったのは、恵理さんのガンが発覚して以降、久しぶりにスッキリと人と話せた、という感覚でした。

 かつて、恵理さんに通訳してもらって、頼み込んでシェリーミードさん(意図的なピアサポートの提唱者)に、クライシスインタビューをしてもらった時に、さっと自分の中で何かが溶けていく感じに似ていました。

 何を話したかは、ほぼ記憶になく、文字起こしをもらって、こんな話をしていたのかと思いました。文字起こしのデータを送ってもらった日は、恵理さんが亡くなってから初めての、恵理さんの誕生日。こんな偶然あるのかと驚きました。

 尹さんとしゃべっているのか、恵理さんとしゃべっているのか分からなくなる錯覚。いたこってこういう感じなの?とも思いました。

 何かに導かれるように企画した渡嘉敷島でのIPS(意図的なピアサポート)企画が終わった頃、いたこ状態も終わった気がします。

 ここ急に、私の周りで今までと違う流れを感じています。もう一回、尹さんのインタビューセッションを受けたいと思い、富山に尹さんが来てくださることになりました。その際に個別だけでなく、グループでのインタビューセッションを試してみたいとの話をいただきました。

 今の福祉のに欠けている視点を見直せたり、WRAPクラスで物足りないところや、IPS(意図的なピアサポート)を深められるような会話を試してみることが出来そうに思いました。

 ちまたでもてはやされるような「寄り添う」「共感する」という言葉の影で見えなくなっている大事なことを探るような。それは、ただその人の声を聞くことを追求することなのかもしれません。シンプルに、そこを追求することが、既存の支援の中にある気持ち悪さを明らかにして浄化してくれる糸口になるのではないかと、ワクワクしています。

 

 

▮日 時 2021年11月6日(土)13:30〜17:30

 

▮場 所 Human Flower「カスタナの家」

 富山県中新川郡立山町前沢新町534番地

 ・最寄り駅:富山地方鉄道「五百石駅」より徒歩5分

 ・駐車場:来訪者1台分あり 

  ※五百石駅前に駐車場あります

   (4時間無料、以降4時間毎100円、一部無料あり)

 

▮定 員 6~8名(先着順)

 

▮参加費 ドネーション(寄付)制

※お金に振り回されない暮らしを模索しています。お金とは縁を切りたくても切れない存在だなと日々感じています。参加費がネックになって参加できないというこは望んでおらず、ただ、学びの場や人とのつながりを作る企画を続けていくためには、ある程度の資金が必要となる現状があります。参加費という形でなく、次にこの場を利用される方のために「場所を繋ぐ」という意味を込めて、無理のない額をドネーション(寄付)という形で置いてもらうのはどうだろうと考えています。

 

▮申込・問い合わせ(ippon docco神通優子)

 ※締め切りました

①氏名、②住所、③電話番号、④メールアドレスを記載の上、下記メールアドレスまでお申込みください。

wrap.kids1@gmail.com

 

 

◎新型コロナウイルス感染防止対策へのご協力のお願い

  • 新型コロナワクチンの接種を参加要件としたり、ワクチン接種の有無を確認することはありません。しかし、参加される方の中には基礎疾患をお持ちの方や、職務上感染に最新の注意を払っておられる方も含まれることが想定されます。参加を予定・検討されている方は、当日の体調をご確認の上、お越しいただきますようお願いいたします。
  • 発熱(目安37.5)咳等がある方は、参加をお控えくださるようお願いいたします。
  • 参加時には、ご自身で感染防止にも努めていただくとともに、換気の実施について、ご協力をお願いいたします。
  • 万が一、開催後に参加者の感染が発覚した際には、当日参加されていた方々への連絡が必要になりますので、当日は本名を名乗る必要はありませんが、お申込みの段階では実名や確実に連絡がとれる連絡先をお知らせくださいますようお願いいたします。

 

☆尹雄大氏プロフィール

1970年神戸生まれ。テレビ制作会社を経てライターに。その後、芸能人や研究者、ヤクザ、政治家、アスリートなど約1000人にインタビューを行う。主な著書に『さよなら、男社会』『異聞風土記』など。共著『子どもが語る施設の暮らしたち』(明石書店)ほか多数。『「ユマニチュード」という哲学』を構成。

サイト:http://nonsavoir.com/

 

☆神通優子

WRAPファシリテーター

所属することに息苦しさを覚える社会福祉士、精神保健福祉士。

人と人との詰まりすぎた関係に少し“間”をおくことに興味があり模索中。

2021年7月より富山県立山町で「てっくてく」という新しい試みを始めた。

ブログ:https://note.com/kuronekokuroko